webapartment's blog

東京とタイでweb制作を行うwebapartmentのブログです。

新米フリーランスだからこそ仕事を選ぼう

webapartment、webコンサルタントのayucoです。

私は会社員としてwebサイト制作を発注(発注者)したことも、フリーランスとしてweb制作を受注したこともあります。

今回は双方の立場からこれからフリーランスとしてやっていこうと思っている方たちへのメッセージです。

 

お客様には新米もベテランも関係ない

webサイト(ホームページ)をお客様が誰かに頼むとき、制作者に期待することは極力自分は何もしないで、良いサイトを作ること。

自らwebサイトを作れないからお金を払って誰かに頼むのです。

フリーランスとしてはじめたばかりのとき、実績を積みたいから安価で制作を請け負うとしましょう。もちろんお客さまにもそのことは伝えておきます。案件がスタートしたときはあなたの辿々しいやり取りも多めに見てくれるでしょう。新人だもん。安くしてくれているし。 しかし、サイトが出来上がり始めるとお客様は作品しか見ません。

安かろうがお客さまは専門の人にお金を払っているのです。そのサイトには売上を上げるためであったり、ブランディングであったり目的があります。新人に頼んだからダメだったなんて言い訳はできません。

お金をもらって制作をしている以上、お客さまにとってはプロなのです。ヒアリングの結果「自分には出来ない」と思う案件であれば断るのも誠意です。

納得出来ない金額の仕事は断ろう

前項は新人デザイナーが自らディスカウントをする例でした。 次はお客さまからの値下げ要求です。

フリーランスになったばかりだと、明日の仕事がなくなったら困る、今回は安くても誰か紹介してくれるって言っていると「ちょっと安いかな?」と思う値段でも仕事を請けてしまうことがあります。

「10万円で10ページくらいでお願いね。素材費は払えないから適当に無料のやつで格好良く。」

ワイヤー引いて、素材探して、デザインして、コーディング。その他にお客さまとのやり取り、度重なる修正、事務作業もあります。あなたの時給はいくらになるでしょう?専門職なのに高校生のバイト以下になるのでは?

この場合、お客さまは10万円にしか拘っていません。もしくは、10万円でやってくれたらラッキーと思っていることも。 10万円であなたがそれでは出来ないと思ったら断っていいのです。どうしてもあなたに頼みたかったら最初から価格提示ではなく見積依頼をされます。 そこで、「高い!」と言われてもお客さまが納得できる理由を用意しておけば話し合いができ、双方気持よく仕事ができます。

サービス(無償)が不満につながる

制作を進めるうちに、ページ追加、バナー作成までいかない細かい依頼をされることがあります。トップに使っているものを広告用にリサイズだけしてほしいとか、納品後なんだけど2箇所ほどテキストを変えてほしいとか。

それくらいいいかな。1サイト依頼してくれたお客さまだしと無償で請けるのは避けたほうがいいでしょう。

webサイトは生き物で、効果を上げるためには常に更新作業をしなくてはいけません。運用更新契約をしないまま、納品後にちょっと手直しをしてしまうと、お客さまはこれくらいは無償でやってくれるのだと思います。2箇所のテキスト変更も10箇所のテキスト変更も同じ扱い。
そこで、今回は10箇所なので◯◯円になりますなんて言ったら

「は?タダじゃないの?昔はやってくれたのに偉くなったね」

なんて言われかねません。(実際私は言われました。)

細かいかもしれないけれど、しっかり価格を付けることで仕事としてのけじめになります。

お客さまの数だけ物語があります。トラブルもあります。長くフリーランスとしてお客さまといい関係を築くためには最初が肝心。

これからも、私の経験からこれからweb業界に入ってくる人たちに少しでも役立つ情報を発信できたらと思います。